日本有機農業研究会 全国大会参加報告

本年度(2012年度)より、皆様の会費から一部費用を補助し、生産者会員の「見識を広げ、豊橋有機農業の会の元気の素になってもらおう」と、当会から日有研の全国大会へ参加することになりました。本年度は、3/10,11広島で行われ、石川農園の石川卓哉さん、福津農園研修生の時任絵里さんが行ってきました。感謝とともに報告させて頂きます。                                  
報告者:石川卓哉(石川農園)
3月10日・11日に広島で行われた全国大会に参加させていただきました。有機農業のこれまでとこれからを体感できる貴重な機会となりました。ありがとうございました。以下簡単に報告させてもらいます。
1.記念講演 講師・中尾慶子さん(長崎県・高校教諭・食育活動家)
講師の中尾さんが女子校の教諭として現場で感じている生徒達の「食」へ危機感、そして生ゴミリサイクルを核とした食育活動の取り組みの講演でした。食べ物が体に与える影響というのは、感覚としてはわかるのですが、科学的なアプローチというのはあまりしていないで勉強になる講演会でした。
便秘や生理不順、うつ病、リストカット、様々な体や精神の不調を訴える生徒の多くが、35℃台の低体温。そしてその原因にはミネラルの少ない、微生物の働きの少ない「食」があるようです。野菜やお米づくりでも同じようなものなのかもしれません。

2.分科会
6つある分科会の内“ [第4] 有機農業の技術”に参加。無肥料、小肥栽培の可能性を探る分科会でした。技術に関しては時間の関係もあってか、期待した程ではなかったですが、若手の参加者も多く、自然栽培や自然農法への関心の高さを感じました。我が家では簡単なものしか自家採取していませんが、実践している人の話を聞いて、自家採取の重要性を改めて感じました。

3.種苗交換会
種持参の人は無料、持っていない人はカンパを払って参加できる仕組みで行われました。いつでも買える種だと結局自家採取しないのですが、交換会でもらった種は、なんとか自家採取していこう、という気になります。がんばります。

4.記念講演 講師・宇根豊さん(福岡県・百姓・農と自然の思想家)
宇根豊さんの講演は以前にも参加したことがあり、聞いたことのある内容も多かったのですが、それでも面白い、腐り止め効果のある、講演でした。農業は作物をつくって、売って、金にする、というだけじゃなく、赤とんぼやメダカやカエルと切り離せない文化なのだろうと思います。ついつい効率や利益を見てばかりですが、宇根さんのようなまなざしを持つ人になりたいと感じます。

5.全体を通じて
プログラムとして用意されていたものだけの価値だけだと、大変さの方が勝ってしまいそうですが、プログラムではない部分、ベテラン農家からのアドバイスや、他府県の同世代の農家との交流など、全国大会ならではの面白さがあるイベントでした。夜中までホテルの部屋で農業の話をしましたが、最近、いやこの数年はそんなことはしたことない、とても貴重な時間でした。

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報告者:時任絵里 
食育活動家の中尾慶子さんによる講演「学校現場から感じる食への危機感」、百姓、農と自然の思想家の宇根豊さんによる講演「生き方としての農、表すものとしての有機農業」や、食育・放射能汚染・協働運動・有機農業の技術・有機農業推進政策・流通と販売 といったテーマに分かれての分科会があり、いわゆる農業関連の勉強に止まらず、色々な角度からの情報を得ることができた。また立食形式での交流懇親会やその後の夜の語らい、種苗交換会などでは全国から集まった生産者、消費者など様々な立場の方々と交流することができた。


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