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2015年 日有研全国大会レポート

<2015年 日本有機農業研究会全国大会参加報告> 時任絵里
3/7・8に東京の國學院大學で行われた日本有機農業研究会全国大会に参加させて頂きました。
ありがとうございました。
今回は保育園栄養士が実行委員長を務め、テーマが「子どもに健康な土と食べ物を!」というだけあって例年よりも子供に関わる講演や分科会が多かった。
また実行委員長、副委員長、事務局長共に若い方が務め、大学での開催ということもあってか参加者やスタッフに学生さんらしき人が例年より多かったように思う。

1日目の基調講演と分科会で小児科医の眞弓定夫先生の話を聞いた。
  • 私たちは医学や栄養学の前に生物学(他の動物の生き方や育児)を学ぶべき
  • 乳の元は血液であることから同種の母親の乳を子供に与えるのが基本。
  • 生き物(=芽が出るもの、子供を生めるもの)を食べるべき。(例えば米なら精白米ではなく玄米。)
  • 赤ちゃんは生まれたらまず泣くことによって空気を吐き出してから息を吸い、体便を出してから乳を飲む。この「出してから入れる」(きちんと排便をしてから食べる)ということをその後も継続すれば健康に生きられる。
などといった話があった。

2日目の朝に行われた種苗交換会では約20名の方が自家採種した種を持参し、
人参、インゲン、大豆、きゅうり、カボチャ、ひょうたん、ゴマ、へちま、ブドウ、ワサビ菜、カキ菜、セロリ―、アマランサス、のらぼう菜、黒小豆 等々
全国各地から集まったバラエティに富んだ種が並んだ。
それぞれ種の特徴や栽培方法などを説明後、各自欲しい種を取った。
種を持参しない場合は1000円のカンパを出して種をもらうシステム。
私は唐辛子とモチキビの種を持っていき、様々な種類の種を頂いた。
私の持参したモチキビもそうだが、他にも以前の日本有機農業研究会全国大会の種苗交換会で頂いた種で作った作物から採ったという方が何人かいた。
種苗交換会はこの全国大会でも毎年行われているが自家採種を広めるのに大きな役割を果たしていると感じる。

<全国有機農業・環境・文化の集い2015in東京に参加して> 星さやか
全国有機農業・環境・文化の集いに参加させていただきました。その報告をさせていただきます。

基調講演1 足尾・水俣・福島原発事故−近現代史を問う 菅井益郎さん

講演者の声が聞き取りにくく、話す時間も足りない様子で話すスピードも速く、言葉がつかみにくかった。
その中でも印象に残った言葉は、「人権を無視して公益はない」田中正造
その通りだと感じました。水俣病も福島原発事故も、利便性や利益ばかりを追求した結果、人の命を傷付けて、奪ってしまうような事態になってしまっ たと思う。

記念上演 北米先住民から学んだこと ひとり語り 古屋和子さん

ひとり語りの形で、スクワミッシュ族のチーフのシアトルの演説を演じてくださいました。それは、19世紀半ばにアメリカ政府から土地を売れと強要されたときになされた演説でした。
その演説は、北米先住民の自然・大地に対しての強い想い、崇拝の念の入ったモノのように感じました。
私自身、自然と関わる農という仕事をしていますが、大地に対しての想い、自分は大地(自然)の一部なのだという感覚を、これほど強く想って、感じてはいませんでした。
その演説は「大地はわしの一部で、わしは大地の一部。空気は命を与え、魂を吹き込む。大地は私達に属していない。私達が大地に属している。すべてのものは繋がっている。大地に降りかかるものは、娘や息子に降りかかる。」と語っていました。
インディアンの人々の大地に対する想いにふれたお話でした。

基調講演2 生命力を高める自然流育児 真弓定夫さん

真弓先生の書かれた本を読んだ事があり、とても楽しみにしていました。お歳を召されていて、杖を突いての登場でした。でも、口調はしっかりとズ バッと言い切る話し方をされていて、心地良く聞くことができました。
昭和20年から日本人は劣化させられてきて、日本食の基本である米と味噌汁が学校給食によってパンと牛乳に変えられた(欧米化)。その結果、今の医療費は昭和30年に比べ170倍に増えてしまった。
では、どうしたら健やかに過ごすことができるのか?
それは、土地の物、季節の物、クスリの少ない物を取るようにし、よく噛んで食べ(唾液を良く出す)、客体の精神が大切だとおっしゃっていました。 昔から「春は苦味、夏は酢の物、秋は辛味、冬は油を心してとれ」と言われているそうです。
ネイティブアメリカンは、育児とはその人が産まれる7代前から始まると言い伝えられているそうです。
7代先の子供達にとっても、私達の今の生活の見直していきたいと思ったお話でした。

一日目分科会 次世代につなげる操体と有機農業

「操体」は痛くない快方向へ体を動かす事で、体の歪み、不調を自分で直し、回復させることができるそうです。
分科会でも実践する時間があったのですが、うまくつかみ取ることができませんでした。人間は元々、元気で、内なる自然が働いているとの事。
自分の体の声を聞いているか? 体に意識を向けているかという事を言われていました。当たり前になっている自分(体)に気が付きました。
槌田劭さんは、現代は薬剤と医師への依存を強め、非自律的になって、医原病や高い医療費に追われるようになったと言っています。
操体とは、本来の体の快さを取り戻し、調和を取り戻す事なのだと思いました。
それは、その人の健康・調和・平和であり、世界の平和へとつながる運動のように感じました。

基調講演3 農薬が子供の脳に及ぼす影響と予防原則 黒田洋一郎さん

農薬がどれほど脳に影響を及ぼすのか知ることができました。それも、現代私達が農薬を使った野菜がいいと選択している結果が、一番守るべき、未来のある子供達に影響が出ている事がとても悲しい事実でした。

基調講演4 小さな動画を通して何が伝えられるか 志賀元清さん

志賀さんは食育の取り組みの一環として東京都足立区にある都市農業公園の有機農業の取り組みを題材に、子供向けコンテンツとしてインターネット 動画を制作されました。
有機農業の楽しさ、農業者の農に対しての想いなどが10人いれば10のストーリーがあり、それが、動画の中に映し出され、とても楽しい動画と なっていました。

二日目分科会 健康な土と有機農業

5人の報告者がおり、それぞれに、それぞれのやり方があり、有機農業はこれという正解は無いのだと感じました。
その中でも、千葉県三芳村生産グループ初代代表の和田博之さんが、「本物には言葉がある」と。どうしたの?と植物に聞いてみる事が大事だと言われた言葉が印象的でした。土に聴き、作物に聴き、自然を知る事。
自分がとても傲慢だったなと感じました。野菜を自分の思うようにさせようと思う気持ちがある事に気付きました。そんな事私の力ではどうにもできないのに。自然に任せる。植物が元気に育つように手助けをする。
今年の目標である「ゆっくりと作物と向き合う」という事をしていきたいと思った分科会となりました。

全日程を通して、全国に同じ想いの人がこんなにたくさんいる事がとても嬉しかったし、希望が持てました。有機農業を通して、色々な人と繋がり、 幸せな食卓が広がっていくと素敵だなと想いました。有意義な時間を過ごす事ができました。ありがとうございました。

(参考)日本有機農業研究会
日本有機農業研究会は、有機農業の探究、実践、普及啓発、交流等を目的に生産者と消費者、研究者を中心として1971年に結成されました。
運営は会費とボランティアで賄い、機関誌にも広告を一切掲載しないで独立性を保持している自主的な団体です。
目的には、「環境破壊を伴わず地力を維持培養しつつ、健康的で味の良い食物を生産する方法を探究し、その確立に資するとともに、食生活をはじめとする生活全般の改善を図り、地球上の生物 が永続的にに共生できる環境を保全すること」を掲げ、各地で現在約4000名の会員が多彩な活動を展開しています。
本会の趣旨、規約等に賛同する 個人は誰でも会員になることができます。 (日本有機農業研究会H.P.より)

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